ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

検事が主人公 2冊「検察側の罪人」 「検事の本懐」

最近たまたま検察官を主人公にしたミステリーを2冊読みました。

(kindleなので2「冊」は変?)

「検察側の罪人」は雫井脩介さん 「検事の本懐」は柚月裕子さん とどちらもなかなかのストーリーテラーなだけあって、飽きさせず一気読みできました。

悪い事をしない限り、普通の人にはあまり馴染みのない「検察」ですが、自分自身は 親戚に検察官がいたこともあり、以前一度だけ検察官に話を聞かれたこともあって、(そのときは大きな事件だったので、「検事の本懐」のように地方から応援にきた検察官が相手だったと記憶してきます。)検察び内部をリアルに想像しながら読むことができました。

内容はというと、「検察側の罪人」はちょっと近寄りたくない検察官が登場してきます。もちろんフィクションですが、雫井さんの筆力もあってこんなことが現実にあっても不思議じゃなく思えてきます。あ~、ちょっと日本の検察・警察が信用できなくなってきました。

「検事の本懐」は5つのショートストーリーから構成されています。1話から読みすすんでいくうちに、主人公佐方貞人検事の真実が徐々の見えてきて、最後の「本懐を知る」で佐方検事と父との物語があきらかになります。この家族の歴史があって佐方検事が誕生したのだと納得させられました。

2冊とも「冤罪」が重要なテーマになっており、罪人の罪の重さを正しく判断するのは難しく重要なことだと思い知らされました。(あたり前ですが…)

やってもいない容疑で取り調べられるなら、佐方検事がいいな~。