ミステリーとか警察ものとか…読んだら書評書いてます

ミステリー、警察もの、組織もの、たまに他の本も、実際に読んでから書評を書いています。川崎市在住 連絡先 oyamaiitenki@gmail.com

たゆたえども沈まず 原田マハ 幻冬舎

少し目の調子が悪いので、文庫本が読みずらくkindleに手を購入しました。kindle端末ではなくfire HD端末を初体験したのですが、文字の大きさを変えることができるのでいいですね。ただ思ったより重く(カバー込で500g)片手で長時間持つにはちょっと重いです。…

COPY 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 内藤了 角川ホラー文庫

待ちに待った比奈子シリーズ10作目!最初は新米刑事で頼りなかった藤堂比奈子さんがいまや中堅!でも七味唐辛子の缶が手放せないのは相変わらず。 当初は1作品毎に単発の事件が起きていたのですが、ここ数作品は、世界的な悪の組織「スヴェート」の対決が表…

夏の雷音 堂場瞬一 小学館文庫

珍しく警察が主人公ではない堂場ミステリーです。舞台は神田駿河台。裏道の情景や、古い喫茶店、街の食堂(おそらく学生向けの)など街の様子が丁寧に描かれていてプ~トロも懐かしくなりました。学生時代をこの街で過ごした人にとっては、必読の一冊ではな…

奇跡の人 原田マハ 双葉文庫

あの有名な「奇跡の人」ヘレン・ケラーさんの実話をベースにした、ヘレン・ケラー青森版です。話の大筋はヘレン・ケラー物語とほぼ同じ。最後に「水」「water!」と叫ぶところも同じです。登場人物の名前もサリバン先生は去場安(さりばあん」とヘレン・ケラ…

ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係黒滝誠治 深町秋生 新潮文庫

巻末の解説を読みながら、そうそう深町さんって「八神瑛子シリーズ」を書いた人で、「アウトバーン」「アウトクラッシュ」「アウトサイダー」と続く3部作は面白くて一気読みしたんだった、という記憶が蘇ってきました。八神瑛子も、この作品の主人公、黒滝誠…

ミッドナイトジャーナル 本城雅人 講談社文庫

本城雅人さんは初めて読ませていただきました。7年前の女児誘拐殺人事件にもう一人真犯人がいたら・・というキャッチに惹かれて手に取ったのですが、途中からぐんぐん引きこまれていく自分を感じました。期待をはるかに超えた作品でした。大当たりです! 期…

脳科学捜査官 真田夏希 鳴神響一 角川文庫

大好きな警察小説に新しいヒロインの登場です。神奈川県警に採用された32歳の新人、美人で神経科学博士、心理分析官として採用された第1号。とあって作品の中には脳生理学の難しい用語・・例えば「眼窩前頭前皮質」「間脳視床下部」「大脳基底核」「偏桃体…

時限捜査 堂場瞬一 集英社文庫

この「・・捜査」シリーズの端緒となった「検証捜査」は、読んだ当時、いきなり島流しの刑事から始まったのでアレ?と思ったことを記憶しています。この時に集められたチームのメンバーを順に主人公にしてシリーズ化され「複合捜査」「共犯捜査」そしてこの…

雪冤 大門剛明 角川文庫

なるほど~。見事に騙されました。本の帯にもある「本当の犯人は誰なのか?」「100人中99人が騙される」言葉どおりです。この結末は全然想像できませんでした。100人中100人が想像できないのではないでしょうか? 作品のテーマは「死刑制度の是非」「冤罪」 …

2017年下期 このミステリーがオススメ! ハードボイルドな4冊

ハードボイルドはミステリーなのか?という根源的な疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、出版社、書店ともに「ミステリー」とするほうが売れるので、なんでも「ミステリー」と書いてしまう傾向がありませんか? プ~トロは、ミステリーもハードボイ…

ジェーン・ドゥ 身元不明 特殊殺人対策官 箱崎ひかり 古野まほろ 講談社文庫

「綾辻行人氏・有栖川有栖氏、絶賛‼ 元警察官僚が手がけたリアルすぎる警察小説」という帯の文句に騙されて読みました。 捜査本部にゴシック&ロリータファッションで登場する25歳の女性キャリア管理官なんて絶対にいない!(・・と思います。) 登場人物の…

悲嘆の門 下巻 宮部みゆき (完読しました。絶対おススメです)

完読しました。いや~面白い!ミステリーとしても、SFファンタジックものとしても、面白い!この作品でしか出会えない特別な世界を堪能させていただきました。かたや不倫三角関係というドロドロの事件を扱いながら、かたや真菜ちゃんんストーリーで読者を幸…

Number 942 いままでのわたし、これからのわたし。浅田真央 文藝春秋

Number MVP特別賞受賞おめでとうございます。 2017年Number MVP特別賞受賞のインタビューが掲載されています。 この号はフィギュア特集ではありませんが、Numberでフィギュアの選手が3度も表紙を飾るなんて珍しいですね。 さて、内容ですが、冒頭のインタビ…

悲嘆の門 上・中巻 宮部みゆき (超おススメです)

久しぶりに宮部さんの本を読みました。まだ上巻と中巻ですが、面白い!上巻の最後のシーンの終わり方はえーつ!そこで終わるのズルい~!って叫びたくなりました。そして中巻では、あっと驚くファンタジックワールドが展開します。今は中巻を読み終わったば…

2017年下期 このミステリーがオススメ! 独特の世界観が楽しめる超おススメ!5冊

8月から50冊近くのミステリーっぽい文庫本を読んできました。当たりもハズレもありました。しかしここで紹介する5冊は、この半年の大当たり!です。どの作品もオリジナリティたっぷりで、この作品でしか味わえない独特の世界を持っています。 www.putorobook…

警視庁公安部・青山望 一網打尽 濱嘉之 文春文庫

この記事を書くために初めて著者紹介を読みました。なるほど、濱さんは警視庁の警備畑にいらっしゃって、50歳前に警視で退官されているんですね。その後、議員秘書を経て作家へ。主人公の青山望と経歴が重なっているところが多い。だから詳しいところは驚く…

ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人 中山七里 角川文庫

このミステリーの設定は現実なのです。 子宮頸がんワクチンの副作用が作品のテーマになっています。恥ずかしいのですが、子宮頸がんワクチンの副作用が現実の日本でも大きな問題になっていることを知りませんでした。このストーリーは現実に起きても不思議で…

Number 941 銀盤の決闘。 男子フィギュア平昌へのカウントダウン 文藝春秋

出ましたね~!「Number 938 ミラクルガールズ 女子フィギュア平昌への聖戦」に続いて男子フィギュア特集です。 www.putorobook.com グランプリファイナルが名古屋で始まった日に書店で見つけました。 Numberの金メダル候補はこの5人 「Number 」編集部は、…

雪炎 馳星周 集英社文庫

久しぶりの馳星周さんです。デビュー作の「夜光虫」は衝撃的でした。文体からは堂場瞬一さんと同じ印象を受けました。主人公目線でストーリーが展開していき、主人公の気持ちが抑え気味ってところが、プ~タロには読みやすいんでしょうね。 主人公は元公安の…

2017年下期 このミステリーがオススメ! 女刑事が活躍する4作品

ミステリーを中心に8月から12月の5か月間に読んだ40冊の文庫本をこのブログで紹介しました。(1冊だけ文庫じゃないNUMBERが入っておりますが…) この中から 売れ行きはともかく、プ~トロが読んで面白かった!と自信を持っておススメできる10冊+ちょっ…

誤断 堂場瞬一 中公文庫

プ~トロは堂場瞬一ファンです。数々の警察ものシリーズは(多分)全作読んでいます。この作品も「新しい警察ものシリーズかな?」くらいの気持ちで手に取ったのですが、ちょっと違いました。若いサラリーマンが主人公で、彼が社命と人間としての正義との間…

冥の水底(上)(下) 朱川湊人 講談社文庫(おススメです)

面白かったな~。長編ですが、長いと感じません。一気に読んでしまいました。 30年前からのシズクの日記と現在進行形のフリーライターの失踪事件がカットバックしてすすむこの作品はSFミステリーとも言うべきジャンルでしょうか?しかし見方を変えると一人の…

クズリ ある殺し屋の伝説 柴田哲孝 講談社文庫(おススメです)

面白~い!おススメで~す! 正統派なミステリーというより、しっぶ~いハードボイルドですけど、本の帯に「大藪春彦賞作家の最高傑作ミステリ!」とあるので、カテゴリーはミステリーにしておきます。ハロウィンで賑わう六本木で外国人が射殺された。使用さ…

ハケタカ2.5 ハーディ(上)(下)  真山仁 講談社文庫

ハゲタカシリーズはスパイアクション小説だったのか? ハゲタカシリーズが007になっちゃいました。緊迫感ある買収をめぐる駆け引き、裏で暗躍する敵、突然現れる救世主、タフなネゴシエーションの連続、これが「ハゲタカ」シリーズの魅力だと思っていたです…

辞令 高杉良 文春文庫

古くから企業ものを書いていらっしゃる高杉良さんの1988年の作品です。「高杉良の作品の魅力はよく練られた会話劇の妙にある。」と後解説にありました。確かに、30年前の日本の会社の中で交わされた会話だと思って読めば斬新でリアリティがあったのでしょう…

沈黙する女たち 麻見和史 幻冬舎文庫

またまた猟奇的犯罪が・・! 重犯罪取材班 早乙女綾香シリーズ2作目です。麻見先生の作品は、猟奇的な事件ものって印象があります。プ~トロが「警視庁捜査一課十一係シリーズ」の「石の繭」から読み始めたからでしょうか? 読む作品に必ず猟奇的が事件が登…

鍵の掛かった男 有栖川有栖 幻冬舎文庫

大長編です!715ページです! 715ページ!1冊の本としては超厚い!大長編です。715ページです。ゆうに普通の文庫本二冊分です。読み応えがありました。これまで有栖川有栖というお名前でライトな内容なのかなと思い、読んでいませんでしたが、とんでもない…

甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 知念実希人 新潮文庫

この作品を読み始めて、最初に興味をひかれたのはキャラ設定です。小鳥遊優(たかなしゆう)主人公天久鷹央の部下?アシスタント?としての位置づけですが、「小鳥遊」と言えば、あの有名なシリーズにも登場してきますよね。 森博嗣さんのVシリーズ、瀬在丸…

鬼はもとより 青山文平 徳間文庫

カバーのビジュアルが気になって買ってしまいました。タイトルから推測して剣豪が鬼神になって活躍するような時代小説を想像したのですが、全然違いました。話はもちろん江戸時代、貧困にあえぐ東北の弱小藩が、一人の「鬼」によって立て直されるという話で…

さよなら妖精 米澤穂信 創元推理文庫

最初はミステリーとは思わなかった 帯に「史上初!ミステリベストランキング 3年連続第1位」「全てが代表作」とあったので読んでみました。謎だらけの殺人事件が起きて、名探偵が推理し解決するという流れを期待しながら読んでいるうちに、自分が誤解してい…